XHTML1.0 Strict DTDとは

XHTML 1.0 Strict DTD(Document Type Definition)は、ウェブドキュメントのマークアップ言語であるXHTML 1.0の厳格なバージョンに対するDTDです。DTDは、ドキュメント内の要素、属性、エンティティなどの構造と規則を定義するために使用されます。これにより、文書がXHTML標準に従っているかどうかをチェックするための基準が提供されます。

XHTML 1.0 Strict DTDの特徴

  • 厳格な標準: このDTDは、HTML 4.01 Strictに基づいており、プレゼンテーション目的の要素(例: <font><center>)や属性を排除して、より厳格なマークアップを実現しています。
  • スタイルと構造の分離: XHTML 1.0 Strictでは、プレゼンテーション(見た目)はスタイルシート(CSS)を使用して行うことが推奨され、HTMLは主に文書の構造を記述するために使用されます。
  • アクセシビリティ: プレゼンテーションをCSSに移行することで、アクセシビリティが向上し、支援技術による文書の解釈が容易になります。

XHTML 1.0 Strict DTDの宣言

XHTML 1.0 Strict DTDを使用するドキュメントの先頭には、次のようなDOCTYPE宣言を含める必要があります。

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">

この宣言は、ウェブブラウザにドキュメントがXHTML 1.0 Strict DTDに従って書かれていることを伝え、ブラウザに厳格なモードでコンテンツを解釈させます。

XHTML 1.0 Strict DTDの制約

  • プレゼンテーション属性の排除: alignbgcolor のようなプレゼンテーションを目的とした属性が禁止されています。
  • フレームの排除: <frameset><frame> のようなフレームを定義する要素は使用できません(フレームを使用する場合は、代わりに Frameset DTDを使用する必要があります)。
  • スクリプトとイベントハンドラ: スクリプトは依然として使用できますが、HTML属性を介したイベントハンドラ(例: onclick)についてはより厳格なルールが適用されます。

XHTML 1.0 Strictは、ウェブ開発における標準的な実践として、ウェブのマークアップをより構造化されたものにし、ウェブの未来の進化に対応するための基礎を築きました。しかし、HTML5の登場以降、多くのXHTMLの厳格な概念はHTML5に組み込まれ、現代のウェブ開発ではHTML5が主に使用されています。

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