SSH(Secure Shell)とは

SSH(Secure Shell)は、ネットワークを介した安全な通信を可能にするプロトコルです。これは特にリモートマシンへのログインとコマンド実行、ファイル転送を安全に行うために設計されています。SSHは不安全なネットワークを介してもデータの機密性と完全性を保ちます。

SSHの主な特徴は以下の通りです:

  • 暗号化: SSHは、クライアントとサーバー間の全ての通信を暗号化します。これにより、盗聴やデータの改ざん、IDやパスワードなどの機密情報の漏洩を防ぐことができます。
  • 認証: ユーザーは、パスワードや公開鍵/秘密鍵のペアを使って認証を行います。公開鍵認証は二要素認証の一種であり、より高いセキュリティレベルを提供します。
  • ポート転送: SSHは、任意のTCPポートをSSHセッションを通じて安全に転送することができる「ポート転送」や「トンネリング」といった機能をサポートしています。これにより、他のアプリケーションプロトコルをSSHセッションを介して安全に使用することができます。
  • SFTP/SCPのサポート: SSHを使って、安全なファイル転送を行うSFTP(Secure File Transfer Protocol)SCP(Secure Copy Protocol)が利用できます。
  • セッション管理: SSHは、タイムアウトやセッションの維持、複数のウィンドウやタブを開いて複数のセッションを管理するなど、リモートセッションの管理に便利な機能を提供します。

SSHは、LinuxやUnix系OSではほぼ標準的に利用されるプロトコルであり、WindowsでもPowerShellやその他のサードパーティアプリケーションを通じてSSHクライアントやサーバー機能を利用することができます。開発者やシステム管理者にとっては、リモートマシンへの日常的なアクセスや管理作業において、不可欠なツールとなっています。

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