RESTfulなWebサービスとは

RESTfulなWebサービスとは、Representational State Transfer(REST)アーキテクチャスタイルに基づいたWebサービスです。

RESTは、2000年にRoy Fieldingによって提唱されたWebの原理に則った軽量なアーキテクチャスタイルであり、分散システム、特にインターネットでのWebサービスの設計におけるガイドラインを提供します。

RESTfulなWebサービスは以下の原則に従います:

  1. クライアント-サーバー構造:
    クライアントとサーバーが互いに独立しており、クライアントはサーバーにリソースの表現をリクエストします。サーバーはリソースの情報を提供する役割を持ち、クライアントはその表現を表示する役割を持ちます。
  2. ステートレス:
    それぞれのリクエストは独立しており、前のリクエストの情報に依存しません。クライアントは必要な情報をすべてのリクエストと共に送信する必要があります。
  3. キャッシュ可能:
    レスポンスは、効率を向上させるためにキャッシュ可能であることが明示されるべきです。これにより、クライアントはレスポンスを再利用することができ、同じリクエストを繰り返し行う必要が減ります。
  4. 一意のリソース識別:
    Webサービスで扱う各リソースは、一意のURI(Uniform Resource Identifier)で識別されます。
  5. 統一されたインターフェース:
    シンプルで標準化されたインターフェースを使用してリソースにアクセスします。例えば、HTTPメソッド(GET, POST, PUT, DELETE など)を使用してリソースを操作します。
  6. レイヤードシステム:
    クライアントは、中間サーバーを経由してリソースにアクセスするかもしれませんが、リクエストが最終的なエンドポイントに到達するかどうかを知る必要はありません。
  7. コード・オン・デマンド(オプショナル):
    サーバーは、実行可能コード(例えばJavaScript)をクライアントに送信することができ、クライアントはそのコードを実行して新しい機能を得ることができます。

RESTfulなWebサービスは、これらの原則を守ることで、スケーラブルで、柔軟性があり、異なるプラットフォームやデバイス間で容易に統合できるように設計されています。また、JSONやXMLなどの軽量なデータフォーマットを使用してデータを交換することが多く、ウェブブラウザだけでなく様々なクライアントからのアクセスに対応しています。

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