HTML 4.01 Strictは、HTMLのバージョンの一つで、1999年12月にW3Cによって推奨されました。”Strict”は「厳格な」という意味で、このDTD(Document Type Definition)は、HTMLの以前のバージョンで許可されていたプレゼンテーショナル(見た目を整えるための)要素や属性を使用しない厳密なマークアップを奨励しています。
HTML 4.01 Strictの特徴
- プレゼンテーションと構造の分離: HTML 4.01 Strictは、コンテンツの構造を定義することに重点を置き、フォントサイズやテキストの色などのプレゼンテーショナル要素をCSSに委ねます。
- 非推奨要素と属性の排除:
<font>
、<center>
、<u>
などの要素や、align
属性のようなプレゼンテーションをコントロールする属性が非推奨とされ、使用が推奨されません。 - アクセシビリティの向上: スクリーンリーダーや検索エンジンのボットがコンテンツをより正確に解釈できるよう、構造的なマークアップを使用します。
HTML 4.01 StrictのDOCTYPE宣言
HTML 4.01 Strictのドキュメントで使用されるDOCTYPE宣言は以下の通りです:
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
この宣言は、ブラウザにドキュメントがHTML 4.01の厳格なルールに従って書かれていることを伝え、ブラウザに厳格なレンダリングモードでコンテンツを解釈させます。
HTML 4.01 Strictの使用
HTML 4.01 Strictは、ウェブ標準の普及を促進するために重要な役割を果たしました。しかし、HTML5の導入により、多くのHTML 4.01の要素が改訂され、新しい要素が追加されました。HTML5は現在、HTMLの最新バージョンとして広く受け入れられ、HTML 4.01の使用は減少しています。
それでも、HTML 4.01 Strictは、過去のウェブサイトやレガシーシステムにおいて重要な基盤を提供し、ウェブ開発者がより標準的でアクセスしやすいウェブページを作成するための指針となっています。