RAM(Random Access Memory)は、コンピュータの主要な記憶装置であり、プロセッサが直接アクセスして読み書きを行うことができる一時的なデータストレージです。
RAMは揮発性メモリであるため、電源が切れるとその内容は失われます。
RAMの特徴
- ランダムアクセス: メモリの任意の位置に対して、アクセス時間が一定で直接読み書きができます。
- 高速性: ディスクストレージと比べて、非常に高速なアクセスが可能です。このため、現在実行中のプログラムやプロセスに使用されます。
- 揮発性: 電源が供給されている間のみデータを保持し、電源が切れるとデータは消えます。
RAMの主な種類
- DRAM(Dynamic RAM): データを保持するために定期的なリフレッシュが必要なメモリチップです。コストが低いため、一般的なコンピュータシステムで広く使用されています。
- SRAM(Static RAM): データを保持するためのリフレッシュが不要で、DRAMよりも高速ですが、コストが高く、より多くの電力を消費します。キャッシュメモリなどに使用されます。
RAMの用途
- プログラムの実行: コンピュータがプログラムを実行する際、そのプログラムとそのデータはRAMにロードされます。
- データの一時保管: ユーザーが作業しているファイルやドキュメントは、保存される前にRAMに一時的に保管されます。
- システムリソースの提供: オペレーティングシステムやバックグラウンドプロセスは、RAMを使用してシステムリソースを提供します。
RAMの容量
RAMの容量はコンピュータのパフォーマンスに直接影響を与えます。容量が大きいほど、より多くのプログラムを同時に実行することができ、また複雑なタスクや大規模なデータセットを扱うことが可能になります。現代のコンピュータでは、RAMの容量は数ギガバイト(GB)から数テラバイト(TB)の範囲に及びます。
RAMのアップグレード
多くのコンピュータではRAMを追加またはアップグレードすることができ、これにより全体的なシステムのパフォーマンスを向上させることが可能です。ただし、マザーボードのRAM容量の最大限度や対応しているRAMのタイプには制限があります。