RDAP とは

RDAP(Registration Data Access Protocol)は、インターネットリソースの登録データを検索するための新しいプロトコルです。

WHOISプロトコルの後継として設計されており、ドメイン名、IPアドレス、ASN(Autonomous System Numbers)などのインターネットリソースに関する登録情報を提供します。

RDAPは以下のような特徴を持っています:

  1. 構造化されたデータ: JSON形式でデータを返すため、機械可読性が高く、プログラムによる処理がしやすい。
  2. 標準化されたクエリと応答: HTTP / HTTPS を利用してクエリを送信し、結果を受け取ります。これにより、データの形式が統一され、互換性が向上します。
  3. 国際化: Unicodeをサポートしているため、多言語に対応しています。
  4. セキュリティ: HTTP over TLS(HTTPS)を使用し、データの伝送中のセキュリティを強化しています。
  5. アクセス制御: RDAPでは、権限に基づいたデータアクセスが可能で、利用者に応じて表示する情報を制限できます。これにより、プライバシー保護と規制への準拠が容易になります。
  6. 拡張性: 新しい機能を追加しやすい設計になっており、将来的なインターネットリソースに関する要件の変化に対応しやすい。
  7. エラーハンドリング: RDAPはエラーが発生した際の詳細な情報を提供するため、トラブルシューティングが容易です。

RDAPはICANN(インターネット割り当て番号機構)によって推進されており、新たなインターネットリソースの管理プロトコルとしての導入が進んでいます。WHOISと比較して、RDAPはより現代的なインターネット基盤への要求に適したものとなっています。

WHOISに代わるものとしてRDAPを使い始めることで、個人情報保護やデータアクセスのコントロールといった点でのメリットが期待されており、徐々に多くのレジストリやレジストラによって採用されつつあります。

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