IPアドレスの表記は、使用しているプロトコルのバージョン(IPv4またはIPv6)によって異なります。以下にそれぞれの形式を説明します。
IPv4アドレスの表記
IPv4アドレスは、8ビットごとに区切られた4つの数字で構成されます。それぞれの数字は0から255までの範囲の10進数です。これらの数字はピリオド(.
)で区切られます。例えば:
192.168.1.1
IPv4アドレスの略記法
IPv4アドレスでは、通常略記法は使用されません。0で始まるセグメントがある場合、それらの0を省略することはできません。たとえば、192.168.001.001
は無効であり、192.168.1.1
と正確に表記する必要があります。
IPv6アドレスの表記
IPv6アドレスは、16ビットごとに区切られた8つのグループに分かれています。各グループは4つの16進数で表され、コロン(:
)で区切られます。例えば:
2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
IPv6アドレスの略記法
IPv6アドレスでは、表記を短縮するためのいくつかのルールがあります:
- 先頭の0の省略: 各グループ内の先頭の0は省略することができます。たとえば、
2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
は2001:db8:85a3:0:0:8a2e:370:7334
と表記できます。 - 連続するゼロのグループ: 2つ以上の連続するグループが0のみで構成されている場合、これらを一度だけ
::
で置き換えることができます。ただし、この省略はアドレス内で1回のみ許されます。上の例はさらに2001:db8:85a3::8a2e:370:7334
と短縮することができます。
これらの短縮ルールを使っても、IPv6アドレスのユニーク性が失われることはありません。解析するときは、省略されたセグメントを適切な数のゼロに置き換えて元の128ビットのアドレスを復元できます。