IPアドレスの構造

IPアドレスはインターネット上のデバイスが他のデバイスと通信するためのユニークなアドレスです。IPv4とIPv6の2つのバージョンが存在します。

IPv4アドレス

IPv4アドレスは32ビットの長さで、通常は4つの10進数のグループで表されます。各グループは1バイト(8ビット)を表し、ピリオド(.)で区切られます。例えば、192.168.1.1 は一般的なIPv4アドレスです。

各10進数は0から255の範囲になります。この数値範囲は、1バイトで表現可能な値(2^8 = 256)に相当します。IPv4アドレスは約43億のユニークなアドレスを提供しますが、これはインターネットの成長に伴って不足することが明らかになりました。

構造

IPv4アドレスは通常、次の2つの主要な部分に分けられます。

  1. ネットワーク部分: アドレスのこの部分は、ホストが所属するネットワークを識別します。ネットワークのサイズに応じて、クラスA、B、Cなどの異なるアドレス範囲があります。
  2. ホスト部分: この部分は、特定のネットワーク内の個々のデバイスを識別します。ネットワーク部分が大きければ、その分だけホスト部分は小さくなります。

IPv6アドレス

IPv6アドレスは、インターネットの成長に対応するために導入された新しいシステムです。これは128ビットの長さを持ち、16ビットごとにコロン(:)で区切られた8つの16進数のグループで表されます。例えば、2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334 はIPv6アドレスの一例です。

構造

IPv6アドレスは以下のように構成されます。

  1. ルーティングプレフィックス: 最初の64ビットは、インターネットルーティングのために使われます。これはISPやネットワークオペレーターによって割り当てられます。
  2. サブネットID: ルーティングプレフィックスに続くビットは、組織内でのサブネットを識別するために使われます。
  3. インターフェースID: 最後の64ビットは、ネットワーク上の個々のデバイスを識別するために使われます。通常、デバイスの物理アドレス(MACアドレス)から派生されます。

IPv6は、IPv4よりもはるかに多くのアドレス空間を提供し、インターネットの拡大に伴うアドレス不足の問題を解決することを目的としています。

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