HTML(HyperText Markup Language)では、ほとんどの要素は「開始タグ」と「終了タグ」で構成されるペアを形成しています。これらのタグは、ウェブページにおける要素の開始と終了をブラウザに指示します。
開始タグ
開始タグは要素の始まりを示し、通常は要素の名前と一緒に角括弧(<
と >
)で囲まれます。例えば、<p>
は段落の開始タグです。
<p>ここから段落が始まります。
開始タグは属性を含むことができます。属性は要素に追加情報を提供し、属性名="属性値"
の形式で記述されます。
<a href="https://www.example.com">リンクテキスト</a>
この例では、<a>
タグに href
属性が含まれており、リンクの目的地を指定しています。
終了タグ
終了タグは要素の終わりを示し、要素の名前の前にスラッシュ(/
)が付いています。
</p>ここで段落が終わります。
終了タグは属性を含まないことがほとんどです。
自己閉じタグ
一部のHTML要素は、コンテンツを持たず、開始タグと終了タグが分離していません。これらは自己閉じタグまたは空要素と呼ばれます。例えば、画像を埋め込む <img>
タグや、改行を挿入する <br>
タグがこれに該当します。
<img src="image.jpg" alt="代替テキスト">
<br>
HTML5では、自己閉じタグの後にスラッシュ(/
)を付けることは必須ではありませんが、XHTMLなどのより厳格なマークアップ言語ではスラッシュが必要です。
<img src="image.jpg" alt="代替テキスト" />
<br />
開始タグと終了タグの使用の重要性
正しい開始タグと終了タグの使用は、HTML文書の適切な構造化に不可欠です。これにより、ブラウザは要素の階層とコンテンツの境界を理解し、ページを正しくレンダリングすることができます。タグの誤用や省略は、表示上の問題やウェブページのアクセシビリティ問題を引き起こす可能性があるため、適切なマークアップの習慣が推奨されます。