HTMLのルート要素は <html>
タグで、HTML文書全体の親要素となります。この <html>
要素は、ドキュメントの開始を示し、ウェブページの全てのコンテンツを包含します。<html>
要素内には通常、ドキュメントのヘッド(<head>
)部分とボディ(<body>
)部分が含まれます。
<html>
タグの構造
<head>
<!-- メタデータ、スクリプト、スタイルシートなどが含まれます -->
<title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<!-- ウェブページの可視コンテンツが含まれます -->
<h1>見出し</h1>
<p>段落テキスト。</p>
<!-- その他のHTML要素... -->
</body>
</html>
<html>
要素の役割
- ドキュメントの包括:
<html>
タグは、ウェブページを形成する全ての要素を包含します。 - 標準モードの指示:
<!DOCTYPE html>
宣言の後に続く<html>
タグは、ブラウザに標準モードでドキュメントを解釈するよう指示します。 - 言語属性:
<html>
タグにはlang
属性を指定することができ、これによりドキュメントの言語を定義します(例:<html lang="en">
)。
<html>
要素の属性
- lang: ドキュメントの主要な言語を指定します。これは、検索エンジンのSEOやスクリーンリーダーのアクセシビリティに役立ちます。
- dir: テキストの方向を指定します。例えば
dir="ltr"
は左から右へのテキスト(多くの言語で使用される)、dir="rtl"
は右から左へのテキスト(アラビア語やヘブライ語など)です。
<html>
要素に関する注意点
<html>
タグはHTML文書で一度だけ使用され、全ての他の要素はこの中に含まれる必要があります。<!DOCTYPE html>
宣言は<html>
要素の外に配置され、文書の種類を定義します。- XHTMLなどのより厳格なマークアップ言語を使用する場合、
<html>
要素には追加のXML名前空間属性が含まれることがあります。
<html>
要素は、ウェブページを正しく構成するための基礎であり、HTML文書の最も基本的な要素の一つです。