ASN(Autonomous System Numbers)とは

ASN(Autonomous System Numbers)は、インターネットにおいて自治的にルーティングを行うためのネットワーク、つまり「Autonomous System(AS)」を識別するためのユニークな番号です。

これらの番号は、インターネット上でASが他のASと通信するために使用され、BGP(Border Gateway Protocol)などのルーティングプロトコルによって、異なるネットワーク間でデータのルーティング情報が交換される際に必要となります。

Autonomous System(AS)とは

ASとは、特定のポリシーに基づいてインターネットトラフィックを統一的にルーティングするネットワーク群のことです。一般には、ISP(インターネットサービスプロバイダー)、大規模な企業、大学などが自らのネットワークをASとして運営しています。

ASNの役割

ASNは、複数のネットワークが互いにデータをやり取りする際に、どのネットワークがどのASに属しているかを識別するために使われます。これにより、インターネット上でデータパケットが目的地まで最も効率的な経路を辿ることができるようになります。

ASNの割り当て

ASNは、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって管理されており、地域インターネットレジストリ(RIR)を通じて組織に割り当てられます。RIRは世界を5つの地域に分けており、それぞれの地域に割り当てられたASNの範囲から、その地域の組織に対してASNを割り当てています。

ASNの形式

  • 2バイトASN: 初期のASNは2バイト(16ビット)の範囲で割り当てられ、0から65535(0と65535は予約されているため実質的には1から65534)までの番号が使用されます。
  • 4バイトASN: ASNの需要の増加に伴い、4バイト(32ビット)のASNが導入されました。これにより、2^32(約43億)のASNが利用可能になりました。

ASNは、インターネットの基盤となるルーティングアーキテクチャの重要な要素であり、データの流れを効率的に管理し、インターネットの安定性とスケーラビリティを保つ上で中心的な役割を果たしています。

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