HTMLでの表(table)の作成は、データを行と列の形式で整理して表示するために使用されます。表は、情報を比較しやすくしたり、構造化されたデータをユーザーに提供したりする際に役立ちます。
HTMLの表は、以下のタグを使用して構築できます。
<table>
: 表全体を定義するタグです。<tr>
: “Table Row”の略で、表の行を定義します。<th>
: “Table Header”の略で、見出しセルを定義し、通常は太字と中央揃えで表示されます。<td>
: “Table Data”の略で、標準的なセルを定義します。
これらの要素を組み合わせて、以下のような単純な表を作成できます。
<table>
<tr>
<th>月</th>
<th>売上</th>
</tr>
<tr>
<td>1月</td>
<td>100円</td>
</tr>
<tr>
<td>2月</td>
<td>150円</td>
</tr>
</table>
この例では、2列の表が作成され、1行目には見出しが、続く2行には月とそれに対応する売上のデータが含まれています。
表の追加の要素と属性
<caption>
: 表のタイトルや説明を提供します。<table>
タグの直後に配置されることが一般的です。<thead>
,<tbody>
,<tfoot>
: 表をセクションに分けるための要素です。それぞれ表のヘッダー部、本体部、フッター部を囲みます。colspan
属性:<th>
や<td>
要素が複数の列にまたがることを指定します。rowspan
属性:<th>
や<td>
要素が複数の行にまたがることを指定します。
複雑な表の例
<table>
<caption>四半期売上レポート</caption>
<thead>
<tr>
<th>四半期</th>
<th>売上</th>
<th>経費</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>Q1</td>
<td>$200</td>
<td>$80</td>
</tr>
<tr>
<td>Q2</td>
<td>$150</td>
<td>$60</td>
</tr>
</tbody>
<tfoot>
<tr>
<td>合計</td>
<td>$350</td>
<td>$140</td>
</tr>
</tfoot>
</table>
この例では、表に四半期ごとの売上と経費が含まれ、見出し、本体、フッターがそれぞれ <thead>
, <tbody>
, <tfoot>
によってグループ化されています。また、表にはタイトルが <caption>
タグを使って付けられています。
スタイリング
CSSを使って表の見た目をカスタマイズすることができます。たとえば、セルのパディング、ボーダーのスタイル、背景色などを設定することが可能です。
table {
width: 100%;
border-collapse: collapse;
}
th, td {
border: 1px solid #ddd;
padding: 8px;
}
th {
background-color: #f2f2f2;
}
このスタイリングは、表に全幅を設定し、セル間のボーダーを合わせて、見出しに背景色を設定します。
HTMLの表は、情報を整理しやすく、ユーザーにとって理解しやすい形で提供する強力なツールです。適切なマークアップとスタイリングを用いることで、データをよりアクセスしやすく、視覚的に魅力的に表示することができます。