ブロックレベル要素は、HTMLで使用される用語で、ウェブページ上で独自の「ブロック」または「ボックス」としてレンダリングされる要素を指します。ブロックレベル要素は、デフォルトで新しい行から始まり、利用可能な全幅(親要素の幅)を占める傾向があります。これらの要素は、構造的なグルーピングやレイアウトの目的にしばしば使われ、段落、リスト、ナビゲーションメニュー、フッターなどを形成する際に重要です。
ブロックレベル要素の特徴
- 新しい行から始まる: ブロックレベル要素は常に新しい行から始まり、その前後にあるコンテンツを新しい行に押し出します。
- 幅を取る: ブロックレベル要素は、親要素の幅いっぱいに広がります。幅を指定しない場合、デフォルトで親要素の100%の幅を取ります。
- 垂直マージン: 上下のマージンを設定することができますが、左右のマージンは自動的に親要素の幅に合わせられます。
- ネスト可能: ブロックレベル要素の中には他のブロックレベル要素を含めることができますが、インライン要素の中にブロックレベル要素を置くことはできません。
ブロックレベル要素の例
<div>
: 一般的なコンテナとして使用され、特定のスタイルや機能をグループに適用するために使われます。<p>
: 段落を表し、テキストブロックを形成します。<h1>
から<h6>
: 見出しを表し、重要性の高いテキストを示します。<ul>
、<ol>
、<li>
: 順序なしリスト、順序付きリスト、リストアイテムを表します。<table>
: テーブルデータを表示するために使用されます。<form>
: ユーザー入力を受け取るためのフォームを作成します。<header>
、<footer>
、<section>
、<article>
、<aside>
: HTML5で導入されたセマンティックな要素で、ページの特定のセクションを定義します。
CSSとブロックレベル要素
CSSを使用することで、ブロックレベル要素のデフォルトの振る舞いを変更することができます。例えば、display
プロパティを使ってブロックレベル要素をインライン要素のように扱ったり(display: inline;
)、逆にインライン要素をブロックレベル要素のように振る舞わせたり(display: block;
)することができます。
ブロックレベル要素は、ウェブページのレイアウトと構造を定義するための基本的なツールであり、適切なHTMLとCSSの知識を使ってページのレイアウトを正確にコントロールすることができます。