キーボードナビゲーションとは

キーボードナビゲーションは、マウスやタッチスクリーンの代わりにキーボードを使用してウェブサイトやアプリケーションを操作する方法です。これは、身体的な障害があるユーザーや、マウスを使わずに効率的に作業を行いたいユーザーにとって特に重要です。

キーボードナビゲーションの主要な機能

  • Tabキー: リンク、ボタン、フォームコントロールなどのインタラクティブな要素間を順に移動します。
  • Shift + Tabキー: インタラクティブな要素間を逆順に移動します。
  • Enterキー: 選択したリンクやボタンを「クリック」します。
  • スペースキー: 選択したボタンを「クリック」したり、チェックボックスを切り替えたりします。
  • 矢印キー: メニュー内を移動したり、スクロールしたりするのに使用します。
  • Escキー: ドロップダウンメニューを閉じたり、モーダルウィンドウを閉じたりするのに使用します。

ウェブアクセシビリティとキーボードナビゲーション

アクセシビリティの観点から、ウェブサイトはキーボードのみで完全に操作できるようにする必要があります。これを実現するためには、開発者は以下のような実践を心がける必要があります。

  • フォーカス可能な要素: タブキーで到達可能なすべてのインタラクティブ要素を明確にするために、フォーカススタイルを提供します。
  • フォーカス順序: ユーザーが画面上でタブキーを使って移動するときの順序が論理的かつ直感的になるようにします。
  • キーボードトラップを避ける: ユーザーがキーボード操作だけで任意のページ要素に到達し、それを離れることができるようにします。
  • 隠れたコンテンツの管理: ドロップダウンメニューやモーダルウィンドウなど、表示されていないコンテンツがキーボードナビゲーションでアクセスされないようにします。
  • ARIAロールと属性: より複雑なインタラクティブ要素(タブ、メニューなど)のキーボードナビゲーションをサポートするために、適切なWAI-ARIAロールと属性を使用します。

キーボードナビゲーションのサポートは、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の要件の一部であり、全てのユーザーが情報に平等にアクセスできるようにするために不可欠です。適切なキーボードナビゲーションは、ウェブサイトを使いやすくし、アクセシビリティを向上させるための重要な要素です。

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