セッション(Session)とは、コンピュータネットワークやコンピュータプログラムにおいて、ユーザーの開始から終了までの一連の対話や通信の交換を指します。セッションを通じて、ユーザーはあるサービスやリソースへ一時的にアクセスし、連続的な情報の流れを確立することができます。
セッションの種類
- Webセッション: インターネットブラウジング中にサーバーがユーザーを追跡するために使用されるもので、通常、クッキーやセッションIDを使用して識別されます。
- ログインセッション: ユーザーがシステムにログインしてからログアウトするまでの期間。
- ネットワークセッション: TCP/IPネットワークにおいて、コンピュータ間の一連のインタラクション。
セッション管理
セッション管理は、ユーザーのセッションを追跡し、セッション情報を保持するためのプロセスです。Webアプリケーションにおけるセッション管理の例としては、以下のような技術があります:
- セッションクッキー: クライアント側に一時的な情報を保存し、セッション中にサーバーに送信されます。
- セッションストレージ: ウェブストレージAPIの一部で、ブラウザのタブが閉じられるまでデータを保持します。
- サーバーサイドセッション: サーバー上にセッション情報を保存し、クライアントはセッションIDを通じてアクセスします。
セッションの特徴
- 一時性: セッションは一時的で、定められたタイムアウト期間の終了やユーザーによるログアウトによって終了します。
- 状態の保持: HTTPはステートレスなプロトコルですが、セッションを使用することで「状態」を維持し、ユーザーに対して連続性のある体験を提供します。
- セキュリティ: セッションIDはセキュアに扱われるべきで、セッションハイジャックや固定攻撃などのセキュリティリスクが存在します。
セッションの使用例
- オンラインショッピングカート: ユーザーがウェブサイトを閲覧している間、選択した商品を記録します。
- オンラインバンキング: ユーザーがログインしている間、トランザクションを実行できるようにします。
- インタラクティブアプリケーション: チャットアプリケーションやゲームなどで、ユーザーの入力を連続的に追跡します。
セッションはユーザーとシステム間の対話を個人化し、安全で一貫したエクスペリエンスを提供する重要な役割を果たしています。