Webページで箇条書きを作る!HTML順序なしリストの実践テクニック

目次

HTMLにおける順序なしリスト(Unordered List)は、リスト項目の順序が特に重要でない場合に使用されます。例えば、買い物リストや項目の一覧などがこれに該当します。順序なしリストは <ul> タグで作成され、各リスト項目は <li>(List Item)タグで囲まれます。

HTMLの順序なしリストを理解するための基本ポイント

HTMLにおける順序なしリストは、Webページ上で箇条書きを表現するための基本的な構造であり、視覚的にも内容を整理しやすい特徴を持っています。順序なしリストは主に「ulタグ」と「liタグ」で構成され、項目を順不同で並べる際に利用されます。ここでいう順不同とは、特定の順番に意味を持たせず、単に情報を並べたい場面で使用するという意味です。たとえば買い物リストや特徴の列挙など、順番が重要ではないケースに適しています。HTMLはHyperText Markup Languageの略で、Webページを構造化するための言語です。順序なしリストは、この構造化の中でも特に「内容を整理して見やすくする」点に貢献する要素です。

順序なしリストが果たす役割の概要

順序なしリストが果たす役割には、情報の整理や視覚的な区分の明確化が挙げられます。Webページは文章が長く続くと読みにくくなりますが、リストを用いることで読み手が内容をすばやく把握しやすくなります。また、liタグを使って項目を分割する仕組みは、スクリーンリーダーなどの支援技術にも対応しており、アクセシビリティの向上にもつながります。アクセシビリティとは、誰もが情報にアクセスしやすい状態を目指す考え方を指し、Web制作において非常に重要な概念です。さらに順序なしリストは、後からスタイルをCSSで調整する際にも柔軟性が高く、デザイン面でも重宝される特徴があります。

順序なしリストが適しているケースの具体例

順序なしリストが適しているケースの具体例としては、商品の特徴一覧、サービスのメリット、チェックリスト、メニュー項目などが挙げられます。これらの内容は特定の順番に意味を持たないため、視覚的にシンプルで、読み手が一目で理解しやすい表現となります。また、順序なしリストはネストと呼ばれる入れ子構造にも対応しており、複数階層の情報を整理する際にも活躍します。ネストとは、リストの中にさらに別のリストを入れる技術で、階層構造を表現できるため、複雑な情報も整理して提示できます。このように順序なしリストは、基本的な使い方から応用的な場面まで幅広く利用できる便利な表現手段です。

順序なしリストで使う主要なタグ(ul・li)の役割

HTMLの順序なしリストでは、「ulタグ」と「liタグ」という2つのタグが中心的な役割を担っています。タグとは、HTMLで文章の構造や意味を指定するためのキーワードのことです。順序なしリストの場合、ulタグは「この部分は箇条書きのリストですよ」という範囲を示し、liタグは「その中の1つ1つの項目ですよ」という意味を持ちます。順序なしリストは、番号に意味を持たせない箇条書きに適しており、買い物リストや機能一覧、特徴の列挙など、多くの場面で使われます。これらの情報を適切にマークアップすることで、ブラウザだけでなく、スクリーンリーダーなどの支援技術にも正しく内容を伝えることができます。

順序なしリストで重要なのは、見た目だけでなく「意味づけ」を正しく行うことです。単にテキストの前に「・」や「★」の記号を打って箇条書きのように見せることもできますが、それではHTMLとして構造が伝わりません。ulタグとliタグを使って構造を明示することで、検索エンジンにも内容が理解されやすくなり、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも有利になります。SEOとは、検索結果でページを見つけてもらいやすくするための工夫のことです。

ulタグの役割と特徴

ulタグは、「unordered list(順序なしリスト)」の略で、順不同の箇条書きを表すためのコンテナのような役割を持つタグです。コンテナとは、中に要素を入れてまとめる入れ物のようなイメージのことです。ulタグの中には、基本的にliタグだけを並べて記述します。ブラウザはulタグを見つけると、その内側のli要素を1つのリストとして扱い、自動的に先頭に黒い点(ディスクと呼ばれるマーカー)を表示します。

ulタグは、構造上は親要素として振る舞います。親要素とは、他の要素を内包している外側の要素のことです。逆に、内側に含まれているliタグは子要素と呼ばれます。この親子関係を意識してマークアップすると、入れ子になった複雑なリストも整理しやすくなります。また、ulタグにはtype属性を指定する古い書き方もありますが、現在はCSSを使ってマーカーの形を変更することが一般的です。属性とは、タグに追加情報を持たせるための設定項目のようなものです。

ulタグは1つのページの中で何度使っても問題ありません。たとえば、ヘッダー部分のメニュー、本文の箇条書き、フッターのリンク一覧など、さまざまな場所で複数のulタグを利用できます。それぞれが独立したリストとして機能し、CSSで個別にスタイルを変更することもできます。このように、ulタグはページ全体の情報を論理的にグループ化するための土台となる要素です。

liタグの役割と特徴

liタグは、「list item(リスト項目)」の略で、リストの1つ1つの項目を表すタグです。順序なしリストでは、ulタグの内側に複数のliタグを並べることで、箇条書きの各行を定義します。liタグは単なるテキストだけでなく、リンク(aタグ)、画像(imgタグ)、さらに別のulタグなど、さまざまな要素を内包できます。この性質を利用すると、「リストの中に別のリストがある」階層構造も表現できます。

liタグは、意味としては「このまとまりは1つの項目です」という宣言になります。そのため、1つのliの中に複数の文を入れることも、1行だけを入れることもできます。重要なのは、「どこからどこまでが1項目なのか」をliタグで正しく囲むことです。これにより、スクリーンリーダーは「項目が何個あるか」を正しく把握でき、ユーザーに対して「3件のリストがあります」などと案内できるようになります。

また、liタグはCSSと組み合わせることで、アイコンを表示したり、行間やインデント(字下げ)の調整を行ったりできます。インデントとは、行頭を少し内側にずらすことで階層やまとまりを視覚的に表す方法です。例えば、チェックマーク風のリストや矢印付きのリストなどは、liタグに特定のスタイルを適用することで実現します。このように、liタグは順序なしリストの見た目と意味の両方を支える重要な要素です。

HTMLで順序なしリストを記述するための基本構造

HTMLで順序なしリストを記述する際には、ulタグとliタグを組み合わせることで基本的な構造を作ります。これはHTMLの中でも特にシンプルで理解しやすい構造の一つです。HTMLは文書の論理的な構造を記述する言語であり、見た目ではなく意味づけを行うことが目的です。順序なしリストの場合は、「順番に意味のない複数の項目をまとめて提示する」意図があるため、その意図をulタグとliタグによって明確に表現します。ブラウザはこの構造を読み取り、自動的に箇条書きとして表示します。このように、HTMLは意図と構造を正しく伝えることが重要なため、順序なしリストの使用は適切なマークアップの基本ともいえます。

順序なしリストの最小構造

順序なしリストを作るための最小構造は、とてもシンプルです。ulタグでリスト全体を囲み、その内部にliタグで項目を並べます。この形が順序なしリストの基礎となり、どれほど複雑なデザインにする場合でも、この基本形は変わりません。

<ul>
  <li>項目1</li>
  <li>項目2</li>
  <li>項目3</li>
</ul>

この例では、3つの項目を含む順序なしリストが作成されています。ブラウザは通常、各項目の先頭に黒い丸(ディスク)を表示します。この黒い丸はマーカーと呼ばれ、標準ではディスクですが、CSSを使うとさまざまな形に変更できます。初心者の方はまずこの基本形を理解することで、リストの使い方を確実に身につけられます。

ネスト構造による階層表現

順序なしリストは、liタグの中にさらにulタグを入れることで階層を作ることができます。これをネスト構造と呼び、複雑な情報を分類して整理する際に非常に便利です。たとえば、大項目の中に細かい小項目があるような場合に利用されます。

<ul>
  <li>フルーツ
    <ul>
      <li>りんご</li>
      <li>バナナ</li>
      <li>ぶどう</li>
    </ul>
  </li>
  <li>野菜</li>
</ul>

このような構造にすることで、階層的なグループ分けが視覚的にも明確になり、読み手が情報を理解しやすくなります。また、支援技術を使用するユーザーにとっても、階層構造は重要な意味を持ちます。スクリーンリーダーは階層情報を読み上げることができるため、情報の順序と関連性を正しく伝えることができます。

意味の正しさを重視したマークアップの考え方

順序なしリストを記述する際には、見た目だけでなく意味づけを意識することが重要です。HTMLは文書の構造を表現するための言語であり、見た目の調整は本来CSSの役割です。そのため、リストの構造を独自の記号やインデントで表現するのではなく、ulタグとliタグを正しく使用することが求められます。

たとえば、HTMLの段落タグ(pタグ)を使って「・」を手動で入力して箇条書き風にする方法は推奨されません。これは文書構造として正しくないだけでなく、アクセシビリティや検索エンジンにとっても適切ではないためです。適切なタグを用いることで、読み手にもコンピュータにも正確な情報が伝わります。

順序なしリストを使ったレイアウト活用方法

HTMLの順序なしリストは、単なる箇条書きとして使うだけでなく、レイアウトを組み立てるための便利な部品としても活用できます。順序なしリストは、ulタグとliタグによって要素が一定の規則で並ぶため、CSSによる装飾や配置がしやすく、整った見た目のコンテンツを作成しやすい特徴があります。ここでいうレイアウトとは、Webページ上で要素をどのように配置し、どのような見た目のブロックとしてユーザーに提示するかという設計のことです。順序なしリストは、複数の要素を同じルールで並べたい場合に特に相性が良く、カード型の一覧やアイコン付きの説明ブロックなどを作る際にもよく利用されます。

リストとしての意味を保ちながら、CSSで横並びにしたり、ボックス風に見せたり、余白を調整して読みやすくしたりすることができます。特に、スマートフォンなどの小さな画面では、縦方向の情報の並びが中心になるため、順序なしリストを使うことで、見出しと説明をセットにした要素を連続して表示する構造が作りやすくなります。HTML側ではul・liで論理的なまとまりを作り、見た目の整形はCSS側に任せる、という役割分担を意識すると、拡張性の高いレイアウトが実現できます。

コンテンツ一覧やカードレイアウトへの応用

順序なしリストは、コンテンツ一覧やカード型レイアウトに応用しやすい構造です。カードレイアウトとは、1つ1つの情報ブロックをカードのように枠で囲み、一定の幅と高さを持たせて並べるデザインのことです。たとえば、サービスの特徴を3つ並べたい場合や、ブログ記事の一覧をカード形式で表示したい場合などに、ulの中にliを複数並べ、そのliをCSSでカードのように装飾します。

<ul class="feature-list">
  <li>
    <h3>高速な表示</h3>
    <p>ページの読み込みがスムーズで、ユーザーが快適に閲覧できます。</p>
  </li>
  <li>
    <h3>シンプルな操作</h3>
    <p>直感的なインターフェースで、初めての方でも迷わず使えます。</p>
  </li>
  <li>
    <h3>充実したサポート</h3>
    <p>質問への対応が早く、安心して利用できます。</p>
  </li>
</ul>

このような構造にしておくと、CSSで.feature-list.feature-list liに対して幅、余白、枠線、影などを指定することで、見た目を自由に変えられます。さらに、レスポンシブデザイン(画面サイズに応じてレイアウトを変える設計)とも組み合わせやすく、画面が広いときはliを横並び、画面が狭いときは縦並びにするなどの調整も容易です。レスポンシブデザインはCSSのメディアクエリという仕組みを使って実現しますが、HTML構造がシンプルなリストになっているほど、こうした見た目の切り替えが行いやすくなります。

アイコン付きリストや説明付きリストとしての利用

順序なしリストは、アイコン付きリストや説明付きリストとして利用することもできます。アイコン付きリストとは、各項目の先頭に画像やアイコンフォントを表示して、内容を視覚的に理解しやすくするデザインのことです。説明付きリストは、見出しと説明文をセットで1つのliに収め、情報のまとまりを分かりやすくする使い方です。

<ul class="icon-list">
  <li>
    <span class="icon">✓</span>
    <span class="text">簡単に編集できます</span>
  </li>
  <li>
    <span class="icon">✓</span>
    <span class="text">レスポンシブ対応です</span>
  </li>
  <li>
    <span class="icon">✓</span>
    <span class="text">カスタマイズが柔軟です</span>
  </li>
</ul>

この例では、liの中をさらにspanタグで分割し、アイコン部分とテキスト部分を分けています。spanタグはインライン要素と呼ばれ、文中の一部をグループ化するためのタグです。CSSで.icon.textをそれぞれ装飾することで、アイコンのサイズを大きくしたり、テキストとの間に余白を入れたりできます。順序なしリストをベースにすることで、項目数が増えても同じ構造・同じルールで見た目が整うため、管理もしやすくなります。

ナビゲーションを作るための順序なしリストの応用例

HTMLの順序なしリストは、Webページのナビゲーションメニューを作る場面でとてもよく利用されます。ナビゲーションとは、ユーザーがサイト内の各ページへ移動するためのリンク集のことです。画面上部に横一列に並んでいるメニューや、サイドバーに縦に並んだリンクなどが代表的な例です。ナビゲーションは複数のリンクを一定のルールで並べる必要があるため、構造として「リスト」と相性が良く、ulタグとliタグを使うと意味的にも視覚的にも整ったメニュー構造を作ることができます。さらに、各項目をaタグで囲むことで、クリックできるリンクとして機能させることができます。

ナビゲーションを順序なしリストで組む大きな理由は、構造がシンプルで再利用しやすいことと、アクセシビリティの観点からも有利であることです。スクリーンリーダーなどの支援技術は、ulとliの構造を読み取り、「リストの中に何件のリンクがあるか」などの情報をユーザーに適切に伝えることができます。また、CSSを使ったデザイン変更にも柔軟に対応でき、縦並び、横並び、ドロップダウンメニュー風など、さまざまな見た目に発展させることができます。

基本的なナビゲーションメニューの構造

ナビゲーションメニューの基本形は、ulタグの中にliタグを並べ、その中にaタグでリンクを記述する形になります。aタグは「アンカー(anchor)」の略で、別のページや同じページ内の特定の位置へ移動するためのリンクを作るタグです。以下は、ヘッダー部分に設置するシンプルなナビゲーションメニューの例です。

<nav>
  <ul class="global-nav">
    <li><a href="/">ホーム</a></li>
    <li><a href="/about.html">サービス紹介</a></li>
    <li><a href="/news.html">お知らせ</a></li>
    <li><a href="/contact.html">お問い合わせ</a></li>
  </ul>
</nav>

navタグは、ナビゲーション領域を表すセクション用のタグです。この中にulタグを置くことで、「ここにはナビゲーションのリストがあります」という意味を明確にできます。class属性には、CSSでスタイルを当てるための名前を指定します。この例ではglobal-navというクラス名を付けておき、後からCSSで横並びにしたり余白を調整したりできます。liタグの中にaタグを記述することで、リストの各項目がそれぞれ一つのリンクになります。

このような構造にしておくと、CSSでdisplayプロパティやmarginpaddingなどを使って見た目を自由に変更できます。また、リストの項目が増えた場合でも、liタグを追加するだけで同じスタイルが適用されるため、メンテナンス性も高くなります。

横並びメニューやサイドメニューへの発展

順序なしリストを使ったナビゲーションは、CSSと組み合わせることで横並びのメニューやサイドバー形式のメニューなど、さまざまなレイアウトに発展させることができます。横並びメニューでは、li要素をインライン要素のように並べたり、フレックスボックス(flexbox)と呼ばれるCSSのレイアウト機能を使ったりして整列させます。フレックスボックスは、親要素に対して子要素を柔軟に並べることができる仕組みで、近年のWeb制作で広く使われています。

<nav>
  <ul class="global-nav">
    <li><a href="/">ホーム</a></li>
    <li><a href="/about.html">サービス紹介</a></li>
    <li><a href="/news.html">お知らせ</a></li>
    <li><a href="/contact.html">お問い合わせ</a></li>
  </ul>
</nav>
.global-nav {
  list-style: none;
  display: flex;
  gap: 16px;
}
.global-nav li a {
  text-decoration: none;
  padding: 8px 12px;
}

CSS側でlist-styleをnoneにすることで、通常表示される先頭のマーカー(黒い点)を非表示にできます。display: flexを指定すると、li要素が横方向に並び、gapプロパティで項目同士の間隔を調整できます。text-decoration: noneはリンクの下線を消す指定で、paddingはクリックしやすいように余白を持たせる指定です。このように、順序なしリストの構造を保ったまま、視覚的には「ボタンが横一列に並んだナビゲーション」に見せることができます。

サイドバーに縦型のメニューを作る場合も基本構造は同じです。ulを縦に並ぶようにスタイルし、liやaタグに背景色やボーダー(枠線)を指定すると、サイドメニューらしい見た目になります。リスト構造を変えずにCSSだけで見た目を切り替えられることが、順序なしリストをナビゲーションに使う大きな利点です。

順序なしリストを装飾するためのスタイル設定の考え方

HTMLの順序なしリストは、そのままでも箇条書きとして機能しますが、CSSを使って装飾することで、デザイン性や読みやすさを高めることができます。CSS(カスケーディング・スタイル・シート)とは、HTMLで書かれた文書の見た目を指定するための仕組みで、文字の色や大きさ、余白、配置などをコントロールします。順序なしリストの場合、標準では黒い丸のマーカーが付きますが、これを別の形に変えたり、消してオリジナルのアイコンに差し替えたり、行間や余白を調整したりと、さまざまなスタイル設定が可能です。

スタイルを考えるときには、「意味はHTMLで、見た目はCSSで」という役割分担を意識することが重要です。ulタグとliタグでリストの構造や意味を定義し、その上にCSSで装飾を重ねることで、デザインの変更やメンテナンスがしやすくなります。また、スマートフォン・タブレット・PCなど異なる画面サイズに対応するときにも、HTMLの構造を変えずにCSSだけで見た目の調整を行えるため、順序なしリストはレイアウトの基礎として扱いやすい要素です。

list-styleを使ったマーカーの基本設定

順序なしリスト特有のプロパティとして、list-styleがあります。プロパティとは、CSSで見た目を指定する項目名のことです。list-styleは、マーカーの形や表示位置などをまとめて指定できるプロパティで、よく使われるのはlist-style-typelist-style-imageです。

ul {
  list-style-type: disc;    /* 黒い丸(標準) */
}

.custom-list {
  list-style-type: square;  /* 四角いマーカー */
}

.no-marker {
  list-style: none;         /* マーカーを表示しない */
}

list-style-typeには、disc(黒い丸)、circle(白抜きの丸)、square(四角)、などを指定できます。list-style: none;とすると、マーカーそのものを非表示にできます。ナビゲーションメニューやカードレイアウトなどでは、マーカーを使わず独自のデザインにすることが多いため、まず最初にlist-style: none;を指定するケースがよくあります。

さらに、list-style-imageを使うと、マーカーとして画像を指定することもできます。ただし、画像マーカーはサイズ調整や位置合わせが難しいこともあるため、最近では画像ではなく疑似要素(後述する::beforeなど)を使ってアイコン風のマーカーを作る方法もよく使われます。

余白・インデント・行間を整えるスタイル設定

順序なしリストを見やすくするうえで重要なのが、余白やインデント(字下げ)、行間の調整です。ulタグにはデフォルトで左側にインデントが入り、上部にも少し余白が付いているブラウザが多いため、デザインに合わせてmarginpaddingを調整します。marginは外側の余白、paddingは内側の余白を指定するプロパティです。

ul {
  margin: 0;
  padding-left: 1.5em;
}

ul li {
  margin-bottom: 0.5em;
  line-height: 1.6;
}

padding-leftを調整することで、マーカーとテキスト全体の位置を決めることができます。margin-bottomをliに指定すると、各項目同士の間隔を広げて読みやすくできます。line-heightは行の高さを指定するプロパティで、1.6などと指定すると文字サイズに対する倍率で行間が決まります。少し余裕のある行間にすると、文章量が多いリストでも読みやすくなります。

ナビゲーションメニューやカード風リストなどでは、ul全体の余白を0にして、レイアウト全体の基準に合わせることも多いです。逆に、本文中の説明リストでは、少しインデントを大きくし、周囲のテキストと区別しやすくすることもあります。このように、用途に応じて余白の取り方を変えることで、視覚的な階層やまとまりが表現できます。

疑似要素やレイアウトプロパティを使った装飾の工夫

順序なしリストの装飾を一歩進めると、疑似要素やレイアウト系のプロパティを使った表現が活用できます。疑似要素とは、::before::afterのように、実際のHTMLには存在しない「仮想的な要素」をCSS側で追加できる仕組みです。これを利用すると、マーカーの代わりにチェックアイコンや矢印などを表示することができます。

.check-list {
  list-style: none;
  padding-left: 0;
}

.check-list li {
  position: relative;
  padding-left: 1.8em;
}

.check-list li::before {
  content: "✓";
  position: absolute;
  left: 0;
  top: 0;
}

この例では、もともとのマーカーを消してから、liに対して::beforeでチェックマークを表示しています。position: relative;は、その要素を基準として子要素の位置を調整できるようにする設定です。position: absolute;を指定した疑似要素を左側に固定表示し、テキストはpadding-leftによって少し右にずらしています。これにより、独自のアイコン付きリストを作れます。

レイアウト面では、display: flex;を使ってliの中身を横並びにしたり、アイコン部分とテキスト部分をきれいに揃えたりする方法もあります。flexboxは、親要素にdisplay: flex;を指定することで、子要素の並び方や伸び縮みのルールを柔軟に制御できる仕組みです。たとえば、アイコンとテキストを縦方向中央揃えにしたい場合に便利です。

.icon-list {
  list-style: none;
  padding-left: 0;
}

.icon-list li {
  display: flex;
  align-items: center;
  margin-bottom: 0.75em;
}

.icon-list .icon {
  margin-right: 0.5em;
}

このようなスタイルを組み合わせることで、順序なしリストは単なる箇条書きを超えて、アイコン付きの説明リストや、わかりやすい機能一覧など、視覚的にも情報が整理されたコンポーネントとして活用できます。構造としてはあくまでul・liのリストであり続けるため、意味づけやアクセシビリティを保ちながら、デザインの自由度を高めることができる点が大きな特徴です。

順序なしリストを用いた実践的なHTMLマークアップ例

順序なしリストは、実際のWebページ制作の現場でさまざまな場面に登場します。学習の初期段階では「箇条書きのためのタグ」として紹介されることが多いですが、構造の考え方やCSSとの組み合わせ方を理解すると、機能紹介、料金プランの一覧、FAQの見出し、プロフィールの要点など、多用途に使える便利なパーツとして活用できます。ここでは、具体的なHTMLマークアップ例を通して、順序なしリストがどのように使われているかを確認していきます。コード全体を通して見ることで、タグの入れ子構造や、テキスト以外の要素との組み合わせ方も自然と理解しやすくなります。

サービス紹介ページでの特徴一覧の例

まずは、サービス紹介ページなどでよく見られる「特徴の箇条書き」の実践例です。1つのサービスに対して複数のメリットを整理して伝えたいとき、順序なしリストを使うと読み手が要点をつかみやすくなります。ここでは、見出し(h2タグ)と文章(pタグ)のあとに、ulとliで特徴を列挙する構成にしています。

<section class="service">
  <h2>オンライン学習サービスの特徴</h2>
  <p>忙しい社会人でも、自分のペースでスキルアップを目指せる学習サービスです。</p>

  <ul class="service-features">
    <li>24時間いつでもアクセスできる動画コンテンツ</li>
    <li>質問できるチャットサポート機能</li>
    <li>学習状況を可視化するダッシュボード</li>
    <li>実践的な課題とフィードバック</li>
  </ul>
</section>

この例では、sectionタグで1つのまとまりを表現し、その中でh2がセクションタイトル、pが説明文、ulとliが具体的な特徴の一覧という役割を担っています。service-featuresというクラス名を付けることで、後からCSSでリストの見た目を変更しやすくなります。構造としては、「サービスというセクションの中に特徴リストが含まれている」という関係が明確になっており、HTMLの意味づけの観点からも扱いやすい形になっています。

このような構造は、別のサービスや商品に対しても流用しやすいという利点があります。テキスト部分だけを書き換えれば、同じレイアウトやスタイルを維持したまま別の内容を表示できるため、テンプレート的な使い方もできる構造です。

FAQやよくある質問リストとしての活用例

次に、FAQ(よくある質問)セクションでの順序なしリストの使い方を見ていきます。FAQでは、質問と簡単な答えをセットで並べることが多く、それぞれを1つのli要素としてまとめると構造がわかりやすくなります。liの中に見出し(例えばh3タグ)と説明文(pタグ)を入れる形にすることで、「1つの質問と回答」が1つのリスト項目として整理されます。

<section class="faq">
  <h2>よくある質問</h2>
  <ul class="faq-list">
    <li>
      <h3>パソコン初心者でも受講できますか?</h3>
      <p>はい、基本的な操作から丁寧に解説しますので、初めての方でも安心して学んでいただけます。</p>
    </li>
    <li>
      <h3>スマートフォンやタブレットからも利用できますか?</h3>
      <p>主要なブラウザに対応しており、スマートフォンやタブレットからも閲覧可能です。</p>
    </li>
    <li>
      <h3>学習期限はありますか?</h3>
      <p>コースによって異なりますが、多くの講座は一定期間、繰り返し視聴できる形式になっています。</p>
    </li>
  </ul>
</section>

この構成では、ulの中に複数のliがあり、それぞれのliの中でh3とpがペアになっています。h3は質問文、pは回答文という役割を持ちます。同じパターンを繰り返すことで、ユーザーは「見出しが質問、下のテキストが回答」という規則をすぐに理解でき、読み進めやすくなります。

FAQセクションでは、CSSで.faq-list liに余白や枠線、背景色などを付けることで、質問ごとにカードのような見た目にすることもよくあります。上記のHTML構造に対してCSSを追加するだけで、見た目の印象を大きく変えられるため、HTMLは構造に集中してシンプルに保つのが良い設計の考え方です。

アイコンや画像を含むプロフィールリストの例

最後に、プロフィールページなどで使える、アイコンや画像を含む順序なしリストの例を紹介します。ここでは、liの中にアイコン部分とテキスト部分を分けて配置し、CSSでレイアウトを整えることを想定した構造にしています。テキストだけでなく視覚的な要素を組み合わせることで、情報がより直感的に伝わりやすくなります。

<section class="profile">
  <h2>講師プロフィール</h2>
  <ul class="profile-points">
    <li>
      <span class="profile-icon">👨‍🏫</span>
      <span class="profile-text">現役エンジニアとしてWeb開発に従事</span>
    </li>
    <li>
      <span class="profile-icon">💻</span>
      <span class="profile-text">フロントエンドからバックエンドまで幅広く担当</span>
    </li>
    <li>
      <span class="profile-icon">📚</span>
      <span class="profile-text">初心者向け講座の登壇経験が多数</span>
    </li>
  </ul>
</section>

profile-pointsクラスのulの中で、各liはprofile-iconprofile-textという2つのspanを持っています。spanタグはインライン要素であり、文中の一部分をグループ化したいときに使うタグです。CSSで.profile-iconに対して大きめのフォントサイズや右側の余白を指定し、.profile-textには通常のテキストスタイルを適用すると、アイコンと文章がバランスよく並びます。

同じ構造で、絵文字ではなく小さな画像を使うことも可能です。その場合は、<span class="profile-icon"><img src="icon.png" alt=""></span>のようにimgタグを入れ、CSSで画像サイズを調整する形になります。画像を使う場合は、alt属性に代替テキストを設定することで、画像が表示されないときやスクリーンリーダーを利用するユーザーに対して情報を補うことができます。

このような実践的なマークアップ例を通して、順序なしリストは単に「点付きの箇条書き」ではなく、「同じパターンの情報を整理して並べるための枠組み」として捉えられるようになります。ulとliを基礎にして、その中で見出し、本文、アイコン、画像などを組み合わせることで、さまざまなコンテンツパターンを表現できる点が、順序なしリストの大きな強みとなります。

まとめ

HTMLの順序なしリストについて、ここまででさまざまな角度から学んできました。順序なしリストは、単なる「黒い点付きの箇条書き」ではなく、情報を整理し、構造化し、さらにデザインやレイアウトにも応用できる、とても重要な要素であることをご理解いただけたと思います。HTMLは文書の意味や構造を記述する言語ですので、「これはリストである」「これはリストの1項目である」と正しく伝えることが、ブラウザや検索エンジン、そして支援技術に対しても大切になります。その中心にいるのが、順序なしリストで使うulタグとliタグでした。

順序なしリストは、順番に意味がない情報をまとめて提示したいときに使います。たとえば、「サービスの特徴」「チェックリスト」「メリットの一覧」「プロフィールの要点」などが典型的な例です。そうした情報を段落の文章で長々と書いてしまうと、読み手は要点をつかみにくくなってしまいますが、ulとliで構造化して箇条書きにすると、一目で内容が整理されて見えるようになります。これは人間の読みやすさだけでなく、スクリーンリーダーが「リストが何件あるか」「何番目の項目か」といった情報を伝えられるという点でも重要です。

構造・役割・使いどころを押さえる

まず、構造と役割については、ulタグが「リスト全体の枠」、liタグが「その中の1項目」という役割を持つことを押さえました。ulはunordered list(順序なしリスト)の略で、順番に意味のないグループを表します。liはlist item(リスト項目)の略で、1つの考え方や1つの情報のまとまりを示す単位でした。ネスト(入れ子)構造を用いることで、「大きなカテゴリの中に小さな項目」という階層も表現できるため、複雑な情報も整理しやすくなります。

また、順序なしリストを使うべき場面・そうでない場面の違いも大切です。「1位・2位・3位」のように順番に意味がある場合は、順序なしリストではなくolタグ(順序付きリスト)を使うのが適切でした。一方、順番が重要ではなく、ただ項目を並べたいだけであれば、順序なしリストが適しています。この区別を意識してタグを選ぶことで、「見た目が箇条書きになっていれば何でも良い」という状態から、「意味として正しいマークアップができる」状態に一歩進むことができます。

ナビゲーションへの応用という点では、ulの中にli、その中にaタグを入れる構造がよく使われることを確認しました。グローバルナビ、サイドメニュー、フッターメニューなど、複数のリンクを一定のルールで並べる場所には、順序なしリストが自然にフィットします。navタグと組み合わせることで、「ここはナビゲーションです」という意味をより明確に表現できました。

CSSによる装飾と実践的なマークアップのつなげ方

CSSとの組み合わせでは、list-styleやmargin、padding、line-height、flexbox、疑似要素などを使って、順序なしリストをさまざまなデザインに発展させられることを確認しました。list-style-typeでマーカーの形を変えたり、list-style: none;でマーカーを消してオリジナルのアイコンを付けたりする方法、margin-bottomline-heightで項目同士の余白や行間を整える方法などが代表的なパターンでした。さらに、::beforeを用いた疑似要素でチェックマークや矢印を表示するテクニックや、display: flex;でアイコンとテキストをきれいに横並びにするレイアウトも紹介しました。

実践例としては、サービス紹介の特徴一覧、FAQの質問と回答のリスト、アイコン付きのプロフィールポイントなど、現場でよく使うパターンを見てきました。いずれの例でも共通していたのは、「構造としてはシンプルなul・liの組み合わせになっている」という点です。そのうえで、liの中にhタグやpタグ、spanタグ、画像などを組み合わせることで、さまざまなコンテンツの形に応用していました。HTML側では「何が1項目なのか」「どの範囲がリストなのか」を意識してマークアップし、見た目の細かい調整はCSSに任せる、という役割分担が、実践的なマークアップの基本的な考え方になります。

順序なしリストは、学習の初期段階で身につけやすいテーマでありながら、ナビゲーション、レイアウト、アクセシビリティ、再利用性など、多くの重要な考え方につながっている要素です。まずはシンプルな箇条書きから始めて、少しずつCSSによる装飾やレイアウトの工夫を取り入れていくことで、実務に近い表現力を自然と身につけていくことができます。

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