HTMLの属性名(Attribute Name)は、要素の特定の特性を識別するための名前です。属性名は要素の開始タグ内に置かれ、通常は属性値とペアになっています。属性値を持たないブール型属性も存在しますが、これらは単に存在するかどうかで特定の振る舞いを切り替えます。
属性名の使用法
属性名は、要素の開始タグ内で以下のように使用されます:
<element attributeName="attributeValue">...</element>
ここで、elementName
はHTML要素、attributeName
はその要素に設定された属性の名前、attributeValue
は属性値です。
一般的な属性名の例
- id: 要素にユニークな識別子を割り当てます。
- class: 要素を一つ以上のクラス名に関連付け、CSSやJavaScriptでの選択やスタイリングに使用されます。
- style: 要素に直接インラインスタイルを適用します。
- href: ハイパーリンクの目的地URLを指定します(
<a>
タグに使用されます)。 - src: 画像やスクリプトのソースファイルのパスを指定します(
<img>
や<script>
タグに使用されます)。 - alt: 画像の代替テキストを提供します(
<img>
タグに使用されます)。 - title: 要素にマウスカーソルを合わせた時に表示されるツールチップのテキストを提供します。
- type:
<input>
要素の入力タイプ(例えばtext
、password
、submit
など)を指定します。 - placeholder:
<input>
や<textarea>
要素の入力フィールドに表示されるプレースホルダーテキストを提供します。
属性名のベストプラクティス
- 小文字の使用: HTMLは大文字と小文字を区別しませんが、可読性と慣習のために属性名は小文字で記述することが推奨されます。
- 引用符の使用: 属性値は引用符で囲むことが一般的ですが、属性名自体は引用符で囲む必要はありません。
- 一意性: 同じ要素内で同じ属性名を複数回使用することはできません。それぞれの属性はユニークな名前を持っている必要があります。
正しく使用された属性名は、ウェブページの機能とスタイルの重要な部分であり、ブラウザが要素の振る舞いを適切に解釈するために必要です。また、アクセシビリティとウェブ標準の維持にも寄与します。